八王子市の空き家実態について②
引き続き八王子の空き家実態における⑤不安、⑥将来、⑦支援についてお知らせします。
⑤空き家の困りごとについてどんなことでしょうか?
空き家を管理・利活用する上で、不安に思うことや市に期待する住宅施策等について自由記入形式で質問しています。権利関係に関する困りごとや、災害への不安の分布について地域特性がみられました。
中心地や住宅団地では近隣との関係に困っている割合が高く、集落では災害が心配されている割合が高くなります。共通な悩みとしては市からの施策が少ないことが挙げられていますね。
⑥空き家は今後どのように利活用を考えていますか?
複数可の回答内容では、「現状のまま保有」が261件(35.5%)、「売却」が241件(32.7%)と目的がはっきりしている回答も多いのですが、「どうしたら良いかわからない」というものも64件(8.7%)ありました。
地域別にみると、「沿道集落地」では、「現状のまま保有」が44.7%と高く、「どうしたら良いかわからない」も13.2%と今後の見通しが立てづらい状況にあることが分かります。「一戸建住宅団地」では、「売却」が46.9%で、「賃貸物件として活用」より高く、自らや親族の居住用に利用する意向も高くなっているのがうかがえます。
⑦空き家活用にどのような支援を希望されますか?
必要な支援については、「特にない」が407件で最も多くなっていますが、中には「どうしたらいいかわからない」も相当数あると思われます。次いで、「不動産売買や賃貸に詳しい専門家の紹介」ですが、「中心市街地周辺」では「改修工事に詳しい専門家の紹介」17.4%と、売却だけでなく、建築士などの専門家の需要も他と比べて高くなっています。